リハビリサポート琵琶だより11月号 NO108
リハビリサポート琵琶だより11月号
令和7年11月1日
NO108
【お願い】
インフルエンザの流行期に伴い、自宅で検温を行い、風邪症状がある場合は、ご利用をお控え頂き、事業所までご連絡下さい。


木々の葉が色づき始め、秋の深まりとともに、冬の気配が少しずつ近づいてきました。最近は、気候の変化が大きく、体調を崩される方も多く見られます。皆様におかれましては、体調管理に十分お気をつけて頂き、元気にお過ごし頂ければと思います。さて、寒さがますこの時期はゆっくりとお風呂に入って温まる方も多い季節です。今月は、入浴中に起こりやすい『ヒートショック』についてお伝えします。
~ヒートショックとは~
急激な温度差によって起こる体調のトラブルの事。特に注意が必要なのが冬場の入浴です。寒い脱衣室・浴室から熱い浴槽に入ると、温度差で血圧が急上昇し・急降下し、脳や心臓に大きなダメージを与え、命に危険が及ぶこともあります。

ヒートショックでの2大死因事由
1、温度差
冬に入浴中の急死が増加するのは、気温の低下で浴槽内外の「温度差」が大きくなるためです。8月と1月の入浴中の心肺停止の数を比較すると、なんと11倍!!
2、高齢者
高齢になると、血管の老化で血圧変動が起こりやすく、温度差への適応力も低下します。
危険な行為
・かけ湯なしでドボンとつかる
・長湯しないと入った気がしない
・脱衣室や浴室でゾクッとした
・42℃くらいの熱いお湯好き
・入浴中にめまい。立ちくらみがした
入浴中のヒートショックを防ぐには
冬に暖房していない脱衣室の温度が10℃、浴槽のお湯が42℃とすると、その温度差は32℃にもなります。温度差をなくす環境づくりが重要です。
高齢の方には、夕食前の入浴をおすすめします。日没前は外気温がまだ高く、冷え込んでいませんし、体が活動モードの時間帯なので、温度差への適応力が高まっている為です。
場所 |
暖かい浴室 |
寒い脱衣室・浴室 |
熱めの浴槽 |
血圧の変動 |
血圧安定 |
急激に冷えると血管が縮んで血圧急上昇 |
急に熱いお湯に入ると、血管が広がり血圧が急降下 |
対策
- 入浴前に同居家族に一声かける。家族が遠方の場合は入浴前後にメールで安否を伝える
- 1人暮らしの場合は公衆浴場を利用するなど、なるべくひとりで入浴しない
- 脱衣室を暖房器具で20℃以上に暖かくしておく
- 入浴中の熱中症予防の為、入浴前後に十分な水分を確保する
- 入浴は浴室全体が暖まってから
- 浴槽につかる前に、かけ湯をして体を慣らす
- 暖まり過ぎは危険。入浴時間は10分以内
- お湯の温度は41℃以下
高齢者以外も注意が必要な人
・血圧高め ・肥満気味
・血糖値が高め ・コレステロール値が高め
こんな時は入浴を控えて
・体調が悪い
・飲酒後
・食後すぐ
・精神安定剤、睡眠薬ななどの服用後
・気温が低い早朝・深夜
活動紹介
~レクリエーション~
今月のレクリエーションは『ゴシゴシ‼洗濯バサミ落とし』腕や肩周りを柔軟に動かす事を目的に行いました。利用者さんの背中に洗濯バサミを10個付け、フェイスタオルで背中を擦る様に、30秒で何個外すことが出来るかを競いました。力強く背中を擦り、あっという間に洗濯バサミを外される利用者さんもおられました。


~創作活動~
今月は紙テープを使いコスモスを作りました。紙テープを重ねコスモスを作り、花の中心は花紙を丸めた物をボンドで貼り付けました。細かな作業も利用者さんに手伝って頂き『夕暮れのコスモス』が完成しました。利用者さんの希望で、満月を作り、その中にはウサギが餅つきする姿を映しました。




~行事食~
秋の行楽弁当。お重に秋の味覚をいっぱいに詰め込んだお弁当が提供されました。栗ご飯や秋刀魚、天ぷら、スイートポテト等々。皆さん行楽弁当を堪能されていました。



~音楽レクリエーション~
久々の音楽リクリエーション。松平健さんの『マツケンサンバⅡ』の音楽に合わせて体操を行いました。最初は馴染みのない音楽の為、戸惑う利用者さんも見られましたが、何度か踊るうちに、ポーズを決める利用者さんもおられ、歌って楽しく体を動かす事が出来ました。

【年末年始の休み】
令和7年12月27日(土)~令和8年1月4日(日)
予定
11/17~11/21 レクリエーション
11/24~11/28 口腔体操
12/1~12/5 音楽レクリエーション
12/8~12/12 カレンダー作成
12/15~12/16 もちつき
12/17~12/19 クリスマス会
12/22~12/26 行事食(忘年会)
あとがき(令和7年11月)
秋も深まり、木々の色づきが美しい季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。日頃より、当施設の運営にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
先月21日、初の女性首相となる高市早苗内閣が発足しました。今日の経済対策など多くの課題がある中、高齢化や医療・介護分野の課題も、いま国にとっても重要なテーマのひとつです。
また、このたび厚生労働大臣に長浜市出身の上野賢一郎氏が就任されました。郷土のご出身ということで、私たちにとっても大変心強く、地域の実情を理解した政策の推進に大きな期待を寄せております。特に、地域包括ケアの充実や介護人材の処遇改善など、現場の声を反映した取り組みがさらに前進することを願っております。
さて、11月11日は「介護の日」とされています。この日は、「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」をキャッチフレーズに、介護に関わるすべての方々への感謝を表す日です。当施設においても、職員一人ひとりが、ご利用者様お一人おひとりの尊厳を大切にし、心のこもったケアを日々心がけております。また、ご家族の皆様や地域の皆様の温かいご支援が、よりよい介護を実現する大きな力となっています。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
朝夕の冷え込みが強くなり、風邪やインフルエンザが流行する季節が近づいてまいりました。ご利用者様の健康管理には引き続き細心の注意を払ってまいりますので、ご家族の皆様もどうぞご自愛ください。
今後とも、安心して過ごしていただける施設づくりに努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。来月号もどうぞお楽しみに。




